フリーペーパー「cycle no.17」にベルリンの記事を書きました。

ただいまモハキハで開催中の「北ヨーロッパ旅みやげ展」。モハキハ夫妻が「4年越しの新婚旅行」と銘打って極寒のヨーロッパへと出かけた25日間の旅路で見つけた景色を、写真と文章の合作でお届けしています。新婚旅行といっても名ばかりでわかりやすい夫婦ラブは一切にじみ出ていないので、展示を見たお客さまからは「渋い」という声が上がりつつあるイベントです。

くわしくはこちら→ http://d.hatena.ne.jp/mohakiha/20130331

さて25日間でフィンランドチェコ、ドイツ、ベルギー、フランスの5ヵ国をめぐったのですが、真冬にも関わらず自転車で走る地元の人を見かけることがありました。特にヘルシンキでは雪道を走っていたのは日本では見たことがないような太いタイヤの自転車。朝8時台の真っ暗な町に通勤する完璧な防寒の人々を見かけました。冬と夏で自転車やタイヤは違うのかしら……?

今回の旅で感動したのはベルリン。店主は万年ママチャリユーザーな自転車素人なのですが、大阪の町は自転車乗りにはハードだなあと常々思っているうちの一人。自転車走行可の歩道であっても歩行者が気にせず歩いているので危ないし、自転車側も歩道ということを忘れてスピードを出しているし。車道の左側を走ろうにも路駐車両が多いし、御堂筋や堺筋は一方通行だから南北の移動が不便だし、そんな理由で逆走する人も多いし、なんかもう自転車イヤー! となることもたまにあります。

それに対して、ベルリンの町で触れた自転車アティチュードのスマートなこと! 歩行者と自転車と自動車の住み分けが暮らしにしっかり根付いていて、町の風景としてごく自然。うん、ベルリンで暮らすならやっぱり自転車だね。ミッテにはオシャレな自転車屋さんもあったし、街中で乗り捨て自由なドイツ国鉄DB管理のレンタサイクルもあったんんですよ。暮らすまでいかずとも、次に訪れる時には(真冬以外の予定)、自転車で町を巡りたいなぁ……。

という話を、フリーペーパー「cycle」の編集者さんにお話したら誌面に記事を書く機会をいただきました。ジャーン。「世界の自転車ニュース」というコラムです。

「cycle」は、全国の自転車屋さんや雑貨屋・カフェ・アパレルなど、町の自転車乗りが立ち寄るさまざまなスポットで無料配布されているタブロイド紙です。3月末に発行された最新号が17号目。自転車生活を楽しくしてくれる、本気のサイクリストはもちろん自転車素人にも優しい視点をもった柔らかいタイプの読み物が満載。毎号巻頭を飾るアートや映画から引用される自転車のワンシーンも楽しみです。今回はMr.ビーン。Mr.ビーンに対しては筆者が書いていることと同じことをずーっと思っていたので読んでスッキリしました。

【cycle】 http://cycleweb.jp/

モハキハでも無料配布しています。桜も花開いて暖かくなり新緑へとバトンタッチしていく4月はまさに自転車シーズン。ぜひお手に取って、ご自由にお持ちくださいね。


そしてこの「cycle」を作っているワークルームから新刊が発売されました。ジャーン。京都・神戸と続いたシリーズの3作目『神戸自転車ホリデー』です。

神戸自転車ホリデー

神戸自転車ホリデー

「cycle」編集長であり町の食いしん坊として名を馳せる杉谷さんが、神戸の町を実際に自転車で走り、実際に食べ、実際に買い物した、実に信頼できるガイドブック。全体的に漂う女子的なゆるのり感と、自転車乗りとしてのルールやマナーをしっかり押さえた理知的な面を持つ本です。

昨日神戸に取材で出かけるときの、新快速の旅のお供に連れて行きました。今度はレンタサイクルで神戸を走ってみたいな。。自転車乗りにはうれしいコンパクトなサイズなので、颯爽とサイクリングに出かけるための手助けをしてくれるはず!