旅のみやげ話 02「ビア、プリーズ」
2013.03.02 Saturday 12:00
mohakiha is coming back!春がこっそりスキップしはじめる3月最初の土曜日に、モハキハが町に帰って来るってことを少しだけ大きな声で言っちゃおう。カレーとコーヒーと暮らしに芽生える旅心。旅は大げさなものじゃない。軽快なステップを踏めば出発のベルが鳴るよ!
くわしくはこちら http://d.hatena.ne.jp/mohakiha/20130218
今回の旅はフィンランド→チェコ→ドイツ→ベルギー→フランス。ビール王国をほろ酔いの足取りで渡りました。フィンランドとフランスではスーパーで買ってきた缶ビールが優勢でしたが、チェコ・ドイツ・ベルギーではたくさん生ビールを飲みました。カフェで、レストランで、パブで、地ビール醸造所で、修道院で!
プラハ(チェコ)の最初の夜に、薄暗い街の雪景色に不安になりながら駆け込んだホスポダ「ウ・ドオボ・コチェク」。選んだ理由は店名の意味が「二匹の猫」。チェコではこのホスポダという居酒屋にお世話になりました。チェコ飯がとにかく美味しいし口に合う。二度行ったけどいつもピルスナー・ウルケル。もうひとつ別のダークビールがあったらしいことをあとで知りました。でもピルスナー・ウルケルは普通に美味しいから好き。
そしてプラハ(チェコ)のプラハ城の奥にあるストラホフ修道院のホスポダへ。プラハ滞在前半はものすごく寒くて、日中でもマイナス15℃程度の中を石造りのプラハ城の中を歩いていたので身体の芯まで冷えきってビールなんて無理と思っていたけれど、扉を開けるとビアタンクがお出迎え。そりゃ飲むよね、そして二日連続で来ちゃうよね。
ビールは修道院で作ったのが最初と言われているそうです(大雑把な説明でしかも伝聞形)。昔ながらの作り方が描かれているようです(絵と雰囲気で判断)。
ストラホフ修道院でのエールビール、アンバー。年中通して飲むことができるようです。まろやかで甘さも感じるビール。オリジナルなのでこの修道院でしか飲むことができません。
カマンベールチーズのフライ! ビールとの組み合わせは最強。プラハを離れた後に何度夢に出て来たことかしら。
ストラホフ修道院のダーク(黒ビール)もとても美味しい。黒ビールの特徴は苦みだと思っていたけれどまったく違う印象で、グビグビと飲めました。こうして一軒で数種類の生ビールを味わえるのは嬉しい。ジョッキも大抵350mlか500mlを選べるので、酔う前に少しずつ楽しめます。
そしてこれがこの旅のベストビア、ストラホフ修道院のIPAというペールエール。冬時期でヴァイツェンは無いのが残念と思って「じゃあ」とオーダーしたのもつかの間、このIPAをひと口飲んだら思わず声が出たよ。どうりで昨日来た時に、周りのチェコ人がみなこのグラスで飲んでいたわけだ! すっごく美味しいのにここでしか飲めないということが悔しくて、炭酸でお腹がふくれるまで飲みました。
プラハ(チェコ)の老舗レストラン「カフェ・ルーブル」のランチでも生ビールを。優雅な空間で飲むビールは気持ちをあげてくれるよね!
プラハから日帰り列車旅で訪れたクトナー・ホラ(チェコ)の地ビール醸造所「ダチスキー」では黒ビール! 黒ビールの概念がひっくり返るような奥深い味わいでした。フレッシュで取っ付きやすいのに飲み終えるのも待たずに後ろ髪をぐいっと引っ張られてお代わりしてしまう感じ。家人は黒ビールばかりをお代わりし続けていました。この旅のベストビアの双璧!
「ダチスキー」の店内がまた素敵。家人いわく「子どものころに夢見ていたヨーロッパの山小屋レストラン」で、薄暗い店内の奥に暖炉があり炎が照らします。定員さんのユニフォームも白いサテンシャツにえんじ色のロングスカートで接客も優しく、まあビールが進むこと。この後、ほろ酔いでしりとりしながら駅までの真っ暗な道を約40分かけて歩いて帰りました。
プラハ(チェコ)からベルリン(ドイツ)へ向かうICの食堂車にて、チェコビールのピルスナー・ウルケル。食堂車がある列車旅っていいね(しみじみ)。国境を越えてからオーダーしたのでチェコ国内より値段が高めの約3ユーロ。さすがピルスナー発祥の地だけあって、ピルスナー・ウルケルはチェコ滞在時に一番よく飲んだビールでした。どんなシチュエーションにも合う気軽なビール。
チェコでは昼も夜もビールを飲んでいたなあ。なにせ生ビールが140円程度で飲めてしまうのが、オーダーを誘うってものよ。その次の滞在地ベルリン(ドイツ)でも美味しいビールを飲みましたが、写真を撮り忘れていたので割愛。で、次はベルギー。ベルギービールへの知識が皆無なまま国境を越えます。
ブリュッセル(ベルギー)の名物フリットゥ、それはカリッと揚げたフライドポテト。ビール無しでどうしろと……というわけで、近くのパブに持ち込んでヒューガルデンを。このホワイトビールは以前ベルギーで飲んだ時に「わ!」と好きになり、たまに日本のコンビニやスーパーで瓶や缶をみかけますが、生の味わいはバチグン。くし切りレモンを入れてサーブされました。
ゲント(ベルギー)のとっても美味しくて安かったイタリア料理店ではドゥヴェルを。ドッシリしていたなあ。ここは料理が本当に美味しかった。地元のお客さんが多かったような印象。
ブリュッセル(ベルギー)最後の夜に、パブで飲んだビール。生ビールは8種類ほど、瓶ビールも山ほどある中で、ハチミツ入りの珍しいビールをいただきました。甘さと酸味があって変な味わい。ベルギーで飲んだビールはどれもはっきりとタイプが違っていた。家人が飲んでいるのはまた別の種類。ビールは奥が深い。
この他、フィンランド航空の機内で飲んだ缶ビールも、ヘルシンキのスーパーで買って帰った缶ビールも、パリのスーパーで買って帰った缶ビールも、どれも美味しかったです。