月とお菓子とコーヒーと

雨がふえ、秋がにじり寄ってくるのを感じる朝晩、晴れた日は空が高くなったようです。夜、店を閉めて自転車をこぎながら見上げると、きれいな三日月。

先週の木よう日のこと。お客さまから、「仕事で富山に行っていたんです、旅みやげです」と、お菓子をいただきました。

富山銘菓「月世界」。和三盆糖と白双糖、玉子とすこしの寒天で作られたお菓子です。真っ白くて軽くて、ふわふわの白い子ウサギを抱き上げたときの記憶(小学校のうさぎ小屋当番のときの話)がよみがえるような、しばらくさわっていないうさぎの感触について想像をあそばせながらいただきました。お菓子箱に書かれている解説によると、「日本茶は勿論、コーヒーのブラックにもよくあい」とのことなので、モハキハではコーヒーといっしょにいただきました。たしかによくあいました。

モハキハでは「旅みやげのおやつ」として、店主が旅をした先で見つけたおいしいお菓子をときどき入荷してお出ししています。逆にこうしてお客さまから「旅みやげのおやつ」をいただけるなんて。おどろきつつも、とてもうれしかったです。ごちそうさまです、ありがとうございました。