「モハキハの夏きどり」

7月19日、海の日。猫よりも早く起きて、ほぼ水のままのお風呂を済ませて、いつもより早くにモハキハへ。午前の日差しはすでに夏もよう。きどるまでもなく、まるで夏。うれしい誤算です。

おそうじをしたり、乾いた表情の草花に水を遣ったり、カレーを煮込んだり、和田さんちの畑からやってきた野菜を袋分けしたり、パタパタと準備をしていると、お店の前の通りから聴こえてくる祭り囃子と歓声。ちびっこ神輿がモハキハの前を練り歩いていきます。

玉造筋からモハキハへ歩いてくるとちゅう、真田山側に鳥居が見えます。三光神社という歴史ある神社で、真田幸村大阪城からの抜け道を掘ったという「真田の抜穴」の史跡でも有名です。
今日は三光神社さんの夏祭。神主さんが先導し、ちびっこの神輿と枕太鼓がつづきます。

かわいいみなさんに、モハキハも商売繁盛を祈願していただきました。うれしいなあ。

そんな、景気のよい幕開けとなった「モハキハの夏きどり」。たくさんのお客さまにご来店いただきました。ご近所の方、そんなにご近所ではないのにあそびにきてくれた方、とちゅうで近所の公園にハンモックを掛けにいった方々、谷町と玉造界隈を散歩しながらたどりついた方、お友だち同士のおしゃべりの場にえらんでいただいたり、東京からモハキハ店主の友人がバスに乗ってあそびにきてくれたりもしました。カレーを食べてくださった方、お酒をゆるやかに呑んでいただいたみなさん、ふらりと寄って野菜を買っていってくださった方々。この日のモハキハでは、じつにたくさんのお客さまにお会いできました。



この日の特別メニュー「モハキハの夏きどりカレー」。


(写真はお客さまからいただきました)


鶏もも肉と、夏野菜いろいろ(赤と黄色のトマト、なす、モロッコいんげんいんげん、オクラなど)を、にんにくと柚子こしょうで炒め、いつものモハキハカレーのルゥの上に豪快にトッピング。緑、赤、黄色のカラフルさと、柚子こしょうの辛さがチャームポイントです。この日かぎり、ふだんより100円安くしてなんと500円。


夏の日のカレーはビールに合うのはもちろんのこと、せっかくだからとつくった「モハキハモヒート」。モヒートとは、ラム酒をベースに、ライムとたくさんのミントの葉っぱに、炭酸はじけるさわやかなカクテルです。和田さんちの畑と庭で自由に生えているミントをいただいて、夏らしいお酒をつくってみました。


ミントとライムがさわやかで、ごくごく呑めます。


モヒートのほかに、たくさんの果物(ネーブルオレンジ、ホワイトグレープフルーツ、バナナ、パイナップル、スイカなど)を漬けこんだ「自家製サングリア」もご用意しました。こちらもなかなか好評でした。



店主は浴衣も下駄も用意していたのに、準備に手間取って着替える時間がなく、てきとうな柄シャツにスッピン顔でしたが、お手伝いいただいたなおちゃんが浴衣を着てくれていたので、夏気分は伝わったのではないかとおもいます。なおちゃんお手製のおつまみ「冬瓜のかにあんかけ」と「大根と水菜の鮭サラダ」も大人気でした。なおちゃん、どうもありがとう。

なおちゃんや家人をはじめとした強いサポートがあったのにも関わらず、店主の気配りが足りなくて、お食事などをお待たせしてしまうなど至らなかった点が多々ありました。「のんびり待ってます」と言ってくださったお客さまのやさしい笑顔にすくわれた一日でした。反省点はたくさんありますが、たくさんの方々に助けていただいたイベントだったなあとありがとうの気もちでいっぱいです。

畑からたくさんのお野菜を収穫し届けてくれた和田さん、モハキハがお店をつづけられるようにいつもサポートしてくださるタカコさん、モハキハの監督でもある家人(この日は手がまわらない店主にかわって野菜を売ってくれたり、音楽をかけてくれていました)、浴衣姿でてきぱき助けてくれたなおちゃん、さりげなく気づかいをしてくださった馴染みのお客さまたち。そしてこのモハキハでお会いできたお客さま、みなさん、どうもありがとうございました。


さいごに、お客さまが撮ってくれた写真をいくつかご紹介。

昼のモハキハ。

ふしぎな色合いです。

夜のモハキハ。

ゆかいな出会いがそこらじゅうで起こっていました。モハキハ店主はまったくの素面で朝からなにも食べる隙もなかったけれども、店内に沸き起こる笑い声と、ゆるやかでにぎやかな雰囲気に、すっかりおなかもこころも満たされていました。


そんな「モハキハの夏きどり」、とてもすてきな夏の幕開けとなりました。ご来店、どうもありがとうございました。


モハキハ拝