夏の思い出、「北海道おいしいものまつり」

暑さに翻弄されているのかなんだかバタバタと過ぎ行く夏の日。今年は遠出の旅もしていないし、プールにも行っていないし、山も川もすっかりご無沙汰だし、車窓から海を眺めてすらいない(なんとか淀川花火は見にいった)。カレーを煮込み、汗をふきながら「アタイだって夏らしいことをしたい…」とため息をついていたら、あれよあれよといううちに、お盆の宵にモハキハで夏祭りをすることになりました。

8月13日「北海道おいしいものまつり」にご来場いただいたたお客さま、どうもありがとうございました。西日まぶしい16時からワイワイと集まり、店内に敷いたゴザの上や店前のパラソルの下で、思い思いにモグモグしていただくことができました。

モハキハのカウンターも夏まつり仕様。浮かれ気分で紅白提灯でデコレーション。

北海道味覚のトウキビ(とうもろこし)は、北海道新十津川町の堀農園さんから取り寄せしました。自然農法で育てられたトウキビは甘みたっぷり、柔らかな歯ごたえ。朝採りで飛行機に乗ってきたトウキビはひげボウボウで鮮度良好。寸胴鍋にグラグラと沸かしたお湯で茹でて、炭火で軽く炙ってかぶりつき!

店外では、家人が汗だくになりながら炭火番。BBQの主役となったオレンジ風味の豚スペアリブやにんにくがガツンと効いたチキンの味付けも、ヒラクオリジナル。ちなみにスペアリブは十勝産豚、チキンは幌加内産の鶏もも肉。店主ひとりのモハキハゆえ、頼りない店主を見かねていろいろと無償でお世話をしてくれました。お客さまの中には勘違いされていた方もいたかと思いますが(もちろん彼は口に出して言わないし)、家族ではあってもモハキハのスタッフではないのです。そんな彼が汗だくになって働いているのを見て、「ああ、誰かを雇えるようにならなくちゃ」と思ったのでした。ヒラクくんありがとう。そして店の内外で合間合間にご協力いただいたお客さまもありがとうございました。

BBQのもう一方の大事な主役は、和歌山の和田さんちからやってきた無農薬野菜の数々。色濃くコロンとしたピーマン、実の詰まったカボチャ、ツヤツヤした茄子、スラリととんがったオクラ、甘さを感じるキタアカリなどなど。モハキハのお食事でお馴染み顔ぶれも、シンプルな炭火焼スタイルで本来の持ち味を十二分に発揮。そりゃ旨いにきまってるよ!

ドリンクは、北海道民の誇りなビール「サッポロクラシック」をご用意。あっという間になくなりました。それからフレッシュミントをたっぷり使ったモヒート&レモンソーダが大人気。ミントの爽快さが不快な蒸し暑さをスッと奪っていくようなドリンクです。また、この日限定の桃ジャムとフレッシュ桃を使ったほんのり甘い「桃スカッシュ」や、果物を赤ワインで漬け込んだ自家製サングリアも大人気でした。ご提供が追いつかずにお待たせしてしまった方、ごめんなさい。

そして、新作カレー「たっぷりトマトで煮込んだチキンカレー」もご提供しました。イベント仕様のミニサイズでしたが、BBQやトウキビもあったので丁度よい量だったとか。トマトをそんぶんに使い、スパイスとヨーグルトで下ごしらえしたもも肉をじっくり煮込んだ、モハキハにしては珍しくちゃんととろみがついたカレーです。美味しいとう声をお聞きできましたが、忙しすぎてアンケートを取り損ねるという失態……。

新作トマトチキンカレーは、お盆休み明けからメニューに加わりました。一度の仕込みに限りがあるので、ご用意ができない日もあるかと思いますが、今のところ毎日お客さまにお召し上がりいただいています。改良を加えながら「もっと美味しく!」を追求していますので、メニューにある時にはぜひご賞味ください。


このイベントは、1,000円のフードチャージでトウキビ+BBQ+カレーをご用意するという、冷静になってみれば採算度外視なものでした。通常営業のようなサービスではないし、炭火や鍋の都合でご提供が遅れもしたし、セルフサービスゆえお客さま次第で食べる量に差があったことと思います。いろいろ反省点はあったものの、それでも来ていただいたお客さまから「楽しかった!」「どれも美味しかった!」というお言葉をいただけたので、モハキハにとってうれしい夏の思い出となりました。

また、こういうイベントができたらいいなあ!
その時にはどうぞ、「腹いっぱい食べるけど、ドリンクもたくさん飲んでやろう」という気持ちで臨んでいただけたら、うれしいです。


一緒に夏を楽しんでくださったみなさん、どうもありがとうございました。
(写真はお客さまからいただきました)