カレーをはさんで再会

朝、ツイッターを見ていると、「これから仕事で大阪へゆくところ。どこかでモハキハに立ち寄りたい! ここに書かずに行って店主をびっくりさせたかったけどかいちゃった」という書き込みが。東京在住のイラストレータ浅生ハルミンさんでした。

モハキハでは、カレーやコーヒーを待つあいだ、のんびり過ごしていただくお供に、本や雑誌などをご用意しています。その本棚にハルミンさんの本もいくつかあります。

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『帰ってきた猫ストーカー』は、散歩好きと猫好きの方におすすめ。「日本人とすまい 家事 KAJI」はリビング・デザインセンターOZONEで2002年に開かれた展覧会のカタログです。家事にまつわるいろいろな研究が載っています。どのページを開いてもたのしい、モハキハでもよく読まれている一冊です。

モハキハでの午後三時、今日も今日とて朝の晴天がうらめしくなるほどに急に雨が降り出して、でも今日は洗濯物を屋上に干していないから平気だもんね、なんて思いながら、三好銀さんの『いるのにいない日曜日』をカウンタのなかで読みながら、家の猫(三好さんの漫画に出てくるのと同じ黒白模様)のことをぼーっと考えていました。

そこに「やっ」と現れたのがハルミンさん。わっ。予告をいただいていたのに、やっぱりびっくりです。

浅生ハルミンさんは、数年前にモハキハ店主が「スタジオ・ボイス」という雑誌の編集者だったころに連載企画でお付き合いしていただきました。劇作家・俳優の長塚圭史さんが文章を、それに合わせてハルミンさんが絵を描くというもので、一年間つづきました。取材で訪れた古書店でモハキハ店主に武田泰淳の『目まいのする散歩』をすすめてくれたのがハルミンさんでした(たしか)。

いまや「のら猫業界の権威」であるハルミンさん、のら猫のしっぽを追いかけて書いた著作『私は猫ストーカー』は大人気、映画化もして、ハルミンさんの猫や古本に関する著作が次々と発売されています。ひさしぶりにお会いしたハルミンさんと、猫のこと、昔のこと、今のこと、お互いの状況の変わりぶりをたのしくおしゃべりしました。一緒にお仕事をしていた当時には、こうしてカレーやコーヒーをサーブすることになるだななんておもいませんでした。時間というのはふしぎなマジックを見せるものです。

四月に出たばかりの『kokeshi book ―伝統こけしのデザイン』という本に寄稿されたとのこと、モハキハにも「ハルミンこけしハガキ」を置いていってくれました。

三色インクがすてきににじんで愛らしさを増している、こけしポストカード。モハキハにも近日中に入荷されます。一枚150円です。

またあそびにいらしてくださいね。

あ、思い出したように本日のモハキハカレーの話。トッピングは「ねのじフランクor手羽中のローズマリー焼き」「皮付きにんじんの白ごまチーズ焼き」「空豆の塩ゆで」です。日替わりの定食は「牛肉と空豆オイスターソース炒め」。ぷくぷくとした空豆はいまが旬です。お見逃しなく。