続・金沢からの旅人

朝から降りつづけている小雨がまだ残っている午後四時。降ったり、止んだり、また降ったり。いつもならこの時間をすぎると、西に傾きはじめた初夏の夕暮れの光がやわらかく差し込んでくるのに、今日はしぶとく世界は灰色のままです。こんな日は、なんとなくNICK DECAROが合うような気がして、何度かリピートしています。


一昨日の日記でお豆さんについて書きましたが、今週のモハキハカレーは和歌山の和田さんちの畑からやってきた空豆とすこし小さな赤い空豆を主役にすえています。

本日のモハキハカレーのトッピングは

・「牛すじこんにゃく」 うすい味付けで煮た牛すじとこんにゃくが実はカレーに合うのです。
・「緑空豆と赤空豆の塩茹で」 色も形もたのしい二種類の空豆を添えています。
・「イタリアンパセリのバターソテー」 香りのよい香草に軽く火を通してあります。

こちらは本日のまかないカレー。「牛すじこんにゃく」と「緑空豆と赤空豆の塩茹で」をのせています。



さて、すこし前の話です。四月には、金沢の「あうん堂」さんからモハキハのことを聞いて訪れてくださったお客さまがつづきました。ひとりは関西に引っ越してきた方、もうひとりは旅の途中の方でした(→2010年4月26日の日記)。そのすこし前には開店六周年のお知らせはがきもいただいていました。さいきん金沢づいているなあ、と思っていた昼下がり、ふと現われたお客さま……、まさしく「あうん堂」の店主ほんださんでした。ちょうど一年ぶりの再会です。大阪に出張でいらして、谷町四丁目大阪古書会館に用事があったとのこと、歩いてモハキハを訪ねてきてくださいました。その後、「あうん堂」カフェママのけいこさんもやってきて、三人でのんびりとおしゃべり(→4/28の「あうん堂 DIARY」)。六周年記念のあうん堂特製マドラーをいただきました。

ご近所にある和菓子店「月天心」さんの本わらび餅をおみやげに。とてもおいしかったです。

それから、ほんださんが「お祝いに」とくださったのは、なんと「惜別 大糸線 キハ52」のポストカードセット(→「大糸線 キハ52」についての旅日記)。

モハキハ店主が大好きな、大糸線非電化区を走っていた国鉄色キハ52。旅人にも住民にも鉄道好きにも愛されていたこのキハ52、今年の三月に、老朽化のために大糸線をリタイアすることになったのでした。それで「惜別」。モハキハ店主がはじめて金沢を訪れたときにも、やはり信州から糸魚川まで運んでくれたのはキハ52。はじめてのあうん堂さんでほんださんと仲良くなるきっかけにもなったキハ52。まだまだ知らない鉄道はたくさんあるけれども、店主が旅をしてきたなかでもっとも好きな鉄道だった大糸線キハ52。ちょうど三月はモハキハをはじめたばかりで毎日パタパタとしていて、そのラストランに居合わせられなかったのでした。残念、ポストカードを眺めてせつなくなりました。ほんださんと、今後の大糸線についてお話。七月か八月のキハ52のリクエストランには行きたい! そしてひさしぶりに金沢の町へ、「あうん堂」さんにおじゃましようかしら。旅ごころがもりあがってきました。

ほんださん、けいこさん、どうもありがとうございました。

あうん堂】 http://www.aun-do.info/