すてきなテーブルと椅子がやってきました

2月に開店したモハキハは、日日すこしずつですが、お店の表情を調えていっています。それは不慣れな店主の仕事ぶりだけではなく、店内の家具や飾りつけについても同じことです。すこしでも居心地のよい空間になるように。実にゆっくりとした歩みではありますが、できることから手を加えていきたいと思っています。

このモハキハがある空間では、もともと、タカコさんによる手織教室がひらかれてきました。教室では、布を広げるなどの作業をするための大きめなテーブルが一台と、シンプルなスツールだけでじゅうぶん事足りてきたのです。しかし「お店」となると空間の性格もかわります。モハキハをひらくにあたり、カレーを食べたりコーヒーをのんだり、と、ここでゆっくりすごしていただくためには、背もたれのない椅子はやさしくないという悩みが出てきました。

そう悩んでいたモハキハに、先週末、別の喫茶店で大切に使われてきた椅子とテーブルがやってきました。海外のアンティーク家具である木製の椅子はすてきな色あいとやさしいフォルム。すこし小ぶりのこげ茶色のテーブルは落ち着いた雰囲気で、コーヒーを飲みながら本を読んだり、書きものをするのに向いています。大阪のすこし南の町で、コーヒーのしずくがこぽこぽと落ちていく音を聴きながら、この数年間を静かにすごしてきた家具たち。縁あってお譲りいただけるこてになり、モハキハにやってきてくれました。

町の方々に深く愛されてきたその喫茶店は、残念ながら先月末に店を閉じました。町のたくさんのひとたちの日常に、おいしいコーヒーとゆったりしたひとときを提供してきたお店だったそうです。

モハキハもそんなお店になれますように。